授業を参観する視点
学生時代も、教員になってからも
授業を参観することって多くありました。
大学に入学したばかりのころは
「先生」を見ていました。
先生の発問。
先生の板書。
先生の机間指導。
この見方から違う視点を
知ることができたのが実習の時でした。
「子ども」を見なさい。
ハッとしました。
良い発問。良い板書。良い机間指導。
これらは独立したものではありませんよね…。
子どもがいてこそ。です。
いくら良い発問だと思っても、
クラスによって変わります。
それに全く気づけていなかったのです。
非常に反省。
それからは、とにかく子どもに目を向けました。
問題を見た瞬間の子どもたちの反応、つぶやき。
先生の発問に対しての子どもたちの発言。
個人思考のときの子どもたちの迷い。
この迷いに教師が気づき、ヒントを言った後の子どもたちの思考の変容。
授業が終わったあとの子どもたちの会話。
このようなところを参観の際に目を向けると
(個人的に)何が良かったのかを次に挙げます。
①教師がどうしてそのような活動や発問をしたのか。その「意図」について考えられるようになった。
②授業者のよいところや、クラスの子どもたちのよさに気づけるようになった。
③授業を見ながら常に頭はフル回転。授業を組み立てる際の考える練習になっていた。
④学生同士で模擬授業をするとき、子どもたちの姿を想像した上で、肯定的なアドバイスができるようになってきた。
①や②については、
実習行く前は現職の先生の授業を見ると
なんでも、ただ「凄い!」っていう感想を
直感的に持ってしまうことが多かったです。
何がすごいの?と聞かれると
「発問が良かった。」
「声かけが丁寧で良かった。」
みたいなことしか言えなかったんです。
でも、この視点で見ると、
「あの子がいたから、こういう工夫をしたのかな?」
と、見れるようになったり、
「あの発問によって目標としている姿に子どもたちが近づいたなあ。」
と、具体的に考えられるようになりました。
こんな話をすると、授業者が狙っていた
意図を聞くこともできます!
そして、その授業者やクラスのよさが
見えてきますよね!
③や④については
参観する姿勢を変えるだけで
普段の自分へ還元されることが多かった
ということです。
今後も校内研や研修等で授業を参観することが
多いと思うので
今書いたことを改めて大切にして臨んでいきます。
今回はここまで!
ありがとうございました。